児童館と職場、流れている時間の速度の違い

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 近所の児童館で毎週開催されている1時間くらいのイベントに参加してる。イベントの内容は、児童館の人が絵本を読み聞かせてくれたり、赤ちゃんと一緒に体操したり歌を歌ったり。20畳くらいの部屋に母子が10組くらい集まって車座になってイベントが行われるのです。うちの子はじっとしていないので、他の母子に近寄って笑顔を見せてます。そんな流れで、隣のお母さんと子どもの成長具合についてお話ししたり。。。。なんでしょうこの時間は。毎日あくせく働いていた今までの時間はなんだったのか。のんびりと窓から入る日の光を浴びながら、子どもと一緒にのんびりしている。時間の流れ方があまりにも違う。。。ずっとここで生きていたい(いずれ飽きるだろうが、確実に1年は幸せに暮らせる!)

先日子どもの靴下を片方忘れたんですが、児童館の職員の方がわざわざ電話をくれました。(児童館に氏名連絡先などを登録しているので、調べてくれたよう)一緒にイベントに参加していたお母さんが、職員さんに私が忘れたことを伝えてくれたそう。ご丁寧に連絡をくれたことにも驚いたのですが、翌日取りに伺ったら、靴下が畳まれて小さなビニール袋に入れられて保管されていました。この丁寧さはすごい。何だろう。

 私の職場はフリーアドレスの座席を採用している。どこに座ってもOKな、図書館の閲覧席ようなシステムだ。その座席に物が放置されていることが問題になっている。辞書とか文房具とか、ゴミが落ちていることも普通だ。机の上がすっきりしているところを見たことが無い。何か忘れ物をしたとして、届けてもらえることはまず無いだろう。私が月に一回だけ使う会議室にハンカチをわすれたことがあったのだが(忘れたことを覚えてなかった)、翌月の打ち合わせで会議室に行ったときに自分のハンカチを見つけてすごく驚いた覚えがある。児童館と、職場の違いは何だというのか。

 それは、職場では、最低限のマナーすら失うくらい、時間が無い状態に追い詰められていることが原因だろう。私の同僚たちは、自宅近くに帰ればゴミをポイ捨てすることは無いはずだ。良いパパやママのはずだ。みんなある程度の教育を受けているので、どこにでもゴミを捨てていいやと思っているとは考えづらい。職場では、「成果を出す」という目的に集中し、それ以外のことはすべてムダという考え方になっている。後に使う人のために机をきれいにしておこうとか、会議室の無駄な電気を消そうとか、シュレッダーのゴミを捨てようとか(捨てずに押し込んだりする)、その時間は、成果を出すためには、無駄な時間なのだ。流れている時間の速さが、児童館と職場でまったく違う。

 職場での時間の使い方がいいとは思わないが、靴下を届けてくれた児童館の対応が、サービスの過剰品質かもしれない。(せっかく届けてもらったのにすみません)これだけ流れている時間の速さが違うと、働いているパパと、専業ママの、価値観が合わず、話がかみ合わなくなりそう。